

昭和大学 さうもす
大阪教育大学 西遊子 2024年の聴き手
昭和大学 さうもす
2024年の聴き手
大阪教育大学 西遊子
さうもすについて
自分自身の個性を磨きあげたい
2024年の4月からボランティア部を立ち上げました。現在は、小学生に放課後勉強を教える活動を行っています。
「さうもす」をあらわすキーワード
団体の概要
Q.団体名は?

正式名称:昭和大学 さうもすです。
「さうもす」というのは桜梅桃李という四字熟語からつけました。一字ずつが花を表す漢字であり、それぞれサクラ、ウメ、モモ、スモモを表しており、それぞれの頭文字をとって出来たのが、「さうもす」です。
桜梅桃李は、それぞれの花が異なる美しさをもつように、それぞれの個性があり、良さがあります。そのため他人と自分を比べず、自分自身の個性を磨いていこうという意味があります。他人に合わせないで自分の道を見つけようという、ボランティア部に入っている人たちの思いが込められています。
Q.設立年は?



2024年です。
Q.活動地域は?



東京にある昭和大学病院(旗の台病院)の入院している子どもたちが通っている院内学級であるさいかち学級での活動を予定しています。
学生メンバーについて
Q.どんな学生メンバーがいるの?



昭和大学の主に保健医療学部の学生が30人程度参加しています。実際に活動が出来ているのは5人程度です。(2024年現在)
活動の紹介
主な活動
Q.具体的な活動内容は?



勉強を教えています。
対象の子ども・活動場所
Q.どんな子どもたちと、どんな場所で関わっているの?



小学生に教えています。
さうもすの特色
連携している団体・応援してくれる先生方
近藤先生
昭和大学 富士吉田教育部 情報科学教室 講師として、統計やコミュニケーションなどを担当しています。
東京都北区で小学生向けの学習支援教室の副代表となり、子どもたちが安心して学べる居場所を作るためのお手伝いをしています。
団体の特徴
先生方との連絡・情報共有
東京にある子どもたちの勉強支援を近藤先生が主催されていて、そこに昭和大学の学生にもという形でお誘いがあり、活動が出来ています。近藤先生を通じて副島先生との連絡・情報共有を行っています。
さいかち学級



さいかち学級は、昭和大学病院中央棟7階にあり、昭和大学病院に入院している小学生が学習を行う場所です。 「品川区立清水台小学校昭和大学病院内さいかち学級」と言います。
教えるのは清水台小学校の先生です。品川区や他地域の学校の子どもたちが通っています。



さいかち学級は、入院中でも子どもの学びを保障し治療のエネルギーをためる場所です。国語や算数、図工、音楽などの学習を、一人一人の体や心の状態に合わせながら行います。自分の学校の学習も行います。



自分の学校の学習も行います。エネルギーをためるために、自分の好きなことを大切にしています。また、体調により教室に来られない時は、病室のベッドの上で学習することもあります。
これからについて
今後のさうもすでの活動
ボランティア部に参加しているメンバーは、さいかち学級で活動することが目的であるメンバーが多いです。
2024年3月に副島先生からさいかち学級についての講義を受け、さいかち学級で活動することの準備をしている段階ですが、このさうもすで子どもたちと関わる活動をこれから積極的にしていきたいと考えています。
また、後期から活動開始予定のさいかち学級でも活動では、院内学級にいる子どもたちと一緒に活動したり、遊んだりしたいと思っています。
研修について
院内学級の子どもたちとどのようなコミュニケーションを取ればよいかという不安があるため、院内学級の運営している副島先生の話を聞いてみたいと思っています。
学生メンバーへのインタビュー
Q.どうして団体を立ち上げたの?



もともと、昭和大学にはボランティア部の活動がありましたが、活動が停止していました。
現在活動を担当してくれている近藤先生が東京北区で子どもたちに勉強を教えるという活動をしているため、そこに参加することと、副島先生が昭和大学(旗の台)病院のさいかち学級で子どもたちに勉強を教えているため、そこで活動することを目的として立ち上げました。
Q.メンバーの勧誘方法は?



昭和大学には、医学部・保健医療学部・薬学部・歯学部がありますが、ボランティア部自体が保健医療学部の生徒が多いです。
まずは、近藤先生が立ち上げの際に保健医療学部の中で入りたい人を募ってくださり、集まった人たちからの口コミで広がっていった結果、現在30人参加しています。



保健医療学部には看護学科とリハビリテーション学科(作業療法学専攻・理学療法学専攻)の2つの学科があります。
ボランティア部には現在この学部の学生たちが主に参加していますが、他学部の学生で所属している人もいます。これから、さいかち学級の活動でより他学部の人との交流も増えると思うので、一緒に活動していきたいと考えています。
Q.活動に参加しようと思った理由は?



高校生の頃から、ボランティアに参加していました。
将来看護師を目指したきっかけもボランティアで、特に大きかったのは、障がい者や難病を抱える子どもたちの運動会のサポートをしたボランティアで、保護者の方から看護師の方が心の支えになったという話を聞いたからです。
ボランティアは、自分と異なる価値観や世界が広がっていろんな学びになるので、大学でボランティア部ができ、参加しようと思いました。



副島先生の講演でさいかち学級に興味をもったため、ボランティア部に参加した人が多いです。
Q.大学で学んでいることと、活動のつながりはありますか?



副島先生の講義を受け、看護師になるにあたってと考え方がつながっていると感じました。
病院にいる子どもたちは不安などを抱えています。子どもから痛い注射まだあるの?と聞かれた時、あるよとは言いづらいけれど、ないよとうそをつくのはダメ。理由は信頼関係がなくなり、子どもも裏切られたと感じてしまうなどといったコミュニケーションを行ううえで大切なことを学びました。



初対面の子どもたちの関わり方として、看護の授業でボディタッチにより不安を取り除くと習いました。
小学生へ勉強を教えるボランティアでは実際にハイタッチをして、それに対する反応をみて子どもの様子をうかがうことで子どもが感じている距離感を理解することを学びました。
Q.医療系の大学だからこその強みはありますか?



医学部・看護学部・薬学部などたくさんの医療系の学部があるため、様々な専門の目線で見ることができるのが強みです。
例えば、看護なら患者さんの時代背景や家族構成、価値観でなどからどのように援助するのか考えるのに対し、医学部の方たちならその人の病歴や疾患からどのような援助をするか考えるように様々な目線から考えることができ、それを学部同士で話し合うことができます。



通常であれば抗体検査などが活動のハードルになることもありますが、大学自体が山梨県で寮生活を行うことを必須としていて、その前に検査を行っているもの強みかもしれません。
Q.新しく活動する中で、悩みなどはありますか?



約30人いるのに対して実際の活動人数が少ないのが悩みです。
それぞれ勉強も忙しく他の人との情報共有や話し合いが出来ていないので、一度、今後どうしていくのか・他のボランティアの活動も増やしていくかなど、今後ボランティア部がどうしていくか話し合いを行いたいと思っています。